かめ老酒

カーン、カーン、カーン。トントントントン。カパッ!何の音だかわかる?これはね。かめ出し紹興酒の蓋を開けるときの音です。かめ老酒を開ける時にはまず外側に竹で編んだ取っ手が付いていて、そこから蓋の上までかぶさっている皮をハサミで切ってはがします。そうするとその中はなんと、口の部分は石膏で塗り固めてあります。これをノミとカナヅチでカチ割る時の音がさっきの音の正体です。甲高く澄み切った良い音がします。私はこの音が大好きです。きれいに割れるとその中に竹の皮で包んだ蓋が付いています。石膏をカチ割るので周りが粉だらけになるのをきれいに掃除をしてから蓋を開けます。お店によってはかめを開ける時わざわざ裏へ持って行って外に聞こえないように静かに割る所もありますが、私はいつもお店のホールでお客さんの目の前で割ります。開けたばかりのかめ出し紹興酒の新鮮な香りはまた格別です!

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